スポンサーサイト


上記の広告は30日以上更新(記事投稿)のないブログに表示されています。  

Posted by スポンサーサイト at

2023年11月16日

生きる意味について

東野圭吾「トキオ」読後感

トキオ』は2日前に読み終えたばかりで、最近読む気もしないので、せっかくだから書いておこうと思った。

幼くして孤児となり、大人になっても仕事もせず、一夜にして金持ちになることを妄想し、思うようにならない人生のすべてを運命のせいにして、ウダウダと過ごしている。

実母に捨てられ、養父母とも離婚したため、世の中を諦め、恨み、憎しみに満ちている。

トキオと出会ったとき、宮本拓実は遊び場で不良とケンカしていた。それ以来、トキオは親戚として彼に付きまとい、拓実には恋人がいたが、彼の怠惰と仕事のなさが原因で去っていった。 また、親に捨てられた謎を理解しようとせず、恨むばかりで、幼い頃に親に捨てられた「世の中は不公平だ」という思いは一生残るのかもしれない。
彼の人生の謎

拓海の父は生前、母の生存を願っていた。"今、一瞬でもお前が生きていると思うだけで、未来が見えてくる"。 拓海はようやく、自分が陥っている混乱は、自分を "捨てた "両親のせいではなく、自分自身を "捨てた "自分のせいであり、自分の人生を真剣に考えたことがなく、自分の不幸を両親や他人や社会のせいにしてきたことに気づく。 彼は自分自身の人生を真剣に考えたことがなく、自分の不幸を両親や他人、社会のせいにしてきた。 自己放棄と自己堕落が彼の人生を破滅させた根本原因である。

トンネル事故

日本坂トンネルで追突事故が発生し火災が発生、トンネル内に取り残された車両はまだ燃えており、鎮火のめどは立っていないというニュースが駅のテレビで流される。 しかし、拓海は昨日の時生の言葉を思い出し、事故が起きることを予見していたようだ。 事故を食い止めるためにバイクをつかんで走り去ったのだろうか。

死者報告に時生の名前はなかった。 トンネル事故から10日目、拓海が新聞の社会欄の片隅を見つめていた報道を見ると、そこには時夫の写真が掲載されていた。 それは正面からの写真で、その下には「溺死遺体 川辺礼二さん発見」と書かれ、「2カ月失踪していた男性の遺体発見」という見出しがついていた。 見出しは「失踪2ヶ月の川鍋礼司の遺体発見」だった。

を読んだ後
これが物語のグランド・フィナーレであり、私は2回とも犬のように泣いた。 ここまでで、宮本拓実が、遺伝性の病気で予期せぬ妊娠をした玲子になぜ子供を産ませることにこだわったのかが説明され、玲子がずっと心に抱いていた疑問にも答えている。"あの子はどんな思いでこの世に生を受けたのだろう、幸せだったのだろうか? 私たちを憎んでいるのだろうか?"

大人である私たちには、子供を産むかどうか決める権利があるが、子供である彼はこの世に生まれてくることを選ぶことしかできない。親として、この世で自分の子供を保証することはできない。生命の尊厳を持ち、最高の教育を享受し、自力で生きていく能力の前に、"私たちが産んだのだから、決して後悔させることなく、この世に生まれてきてほしい "という思いを引き受けることはできない! 産んだからには絶対に後悔させない」という責任と覚悟を背負うことができるか。 あなたのような両親がいて、私はとても幸せです」と子供に自信を持って答えさせることができますか? このような反省こそが、「TOKIO」が私たちにもたらすべき本当の意味なのである!  


Posted by puppeira at 16:32Comments(0)